馬番別の回収率

競馬は偶数馬番が有利と言われています。その理由は、スタート前に各馬がゲートに入る順番に関係します。

最初にゲートに誘導されるのは馬番が奇数の馬です。奇数の馬が全てゲートに収まったら、偶数の馬がゲートに誘導されます。ただし、大外の馬は奇数・偶数関係なく最後に誘導されます。

つまり、馬番が奇数の馬はゲートに入ってからスタートまで長い間待たされる形となり、それが出遅れ等の不利を招くことで勝率が下がると言われています。これは競馬予想の中でも比較的初歩的な話なので、多くの方が耳にしたことがあると思います。

今回は馬番と回収率の関係について、統計データを基に解説していきます。

対象レース

まず、対象とするレースを次のように定めます。

  • 期間:2015〜2020年
  • クラス:重賞
  • コース:芝
  • 距離:1400m以上
  • 出走頭数:15頭以上
  • 除外:3着以内に同着があるレース

※距離を1400m以上としている理由はこちらをご覧下さい。

※出走頭数を15頭以上としている理由はこちらをご覧下さい。

この条件で1〜8番人気における馬番別回収率を算出したので、結果を見てみましょう。

馬番別勝率・複勝率

まず、偶数馬番の勝率は本当に高いのかどうか確かめてみました。

奇数馬番の勝率10.3%に対して、偶数馬番の勝率は12.4%と高くなっています。複勝率も偶数馬番の方が若干高めですね。母数も十分にあるので、偶数馬番が強いのは間違いありません。しかし、勝率と回収率は別の話なので、回収率も見てみましょう。

馬番別回収率

回収率も偶数馬番の方が高くなっています。これは偶数馬番の勝率が高いということがオッズに反映されていないことを意味しています。結構有名な話だと思うのですが、なぜか軽視されているようですね。

ただ、その理由はなんとなく分かる気がします。私も競馬を始めた時は競馬予想の方法をネットで探し回り、「偶数馬番は強い」ということを知ってからは馬番が偶数かどうか毎回気にしていました。

しかし、時が経つにつれて競馬に関する知識が増え、コースや過去の傾向、馬場状態、レース展開など様々な視点から予想するようになってから、馬番が偶数かどうかなんていつの間にか考えなくなっていました。要するに、「偶数馬番が強い」という事実は当たり前のことすぎて、逆に頭から抜けやすいのだと思います。

人気別の馬番別回収率

1〜3番人気と4〜8番人気に分けてみました。4〜8番人気は圧倒的に偶数馬番の回収率が高いですね。1〜3番人気も偶数馬番の方が若干回収率が高くなっています。もう少し詳しく見てみましょう。

1〜3番人気は2・4・6・8番の回収率が高くなっています。なぜか9・11・13・15・17番の回収率も高めですね。

4〜8番人気は2・4・6・8番の回収率が高く、次いで10・12・14・16・18番の回収率も高めです。逆に、奇数馬番は回収率が非常に低いことが分かります。

大外の回収率

出走頭数18頭なら18番のことを大外と言います。大外はゴールまでの距離が最も遠いことから、最も不利な枠として競馬ファンから敬遠されていますが、本当なのでしょうか。大外の勝率・複勝率を見てみましょう。

なんと大外の方が勝率・複勝率が高くなっています・・・。回収率も見てみましょう。

回収率も大外の方がそれ以外より回収率が高くなっています。ただし、大外の回収率が高いのは1〜3番人気の話で、4〜8番人気の大外は若干回収率が低いので注意が必要です。

偶数馬番同士の馬連

偶数馬番の回収率が高いのであれば、偶数馬番同士の馬連は回収率が高いはずですよね?気になったので調べてみました。

まず、馬連の回収率の高い組み合わせは①②③④-⑤⑥⑦⑧(①=1番人気の意味)で、回収率は93.2%です。この組み合わせのうち、偶数馬番同士という条件を付けたところ、回収率はなんと113.3%になりました!

しかし、5年間で318レースしか参加できず、1レース平均4点しか購入する機会がありません。的中率も11%とあまり高くないのが残念ではありますが、有効な買い方なのは間違いありません。

まとめ

・偶数馬番の馬は勝率・回収率が高い。

・1〜3番人気は2・4・6・8番の回収率が高い。なぜか9・11・13・15・17番の回収率も高め。

・4〜8番人気は2・4・6・8番の回収率が高い。次いで10・12・14・16・18番の回収率が高い。

・1〜3番人気の大外は回収率が高い。4〜8番人気の大外は回収率が若干低い。

・馬連①②③④-⑤⑥⑦⑧の回収率は93.2%、偶数馬番同士という条件を追加した場合、回収率は113.3%になる。

つい競馬予想で軽視しがちな馬番。これらの統計データを見てしまったら、もう無視することはできませんね!