脚質ごとの枠順別回収率

皆さんは競馬予想する際に、何を重視しますか?持ちタイムや戦績などのデータを重視する人もいますし、調教やパドックなど馬の状態を重視する人もいるでしょう。

私が最も重視する要素は「脚質と枠順」です。脚質ごとに有利な枠順と不利な枠順が存在することが分かっていまして、それは私がこれまで統計を取った中で最も回収率に影響するものでした。今回はその統計データを紹介したいと思います。

脚質の判断方法

まず、脚質を決める方法なのですが、前走のレース展開から決めることにします。前走の出走頭数と第3コーナー通過順から、次の表に基づいて脚質を「逃げ」「先行」「差し先団」「差し後方」「追込」の5つに分けます。

例えば、前走の出走頭数が18頭で、第3コーナー通過順が5だった場合、○に当たるので脚質を「先行」と判断するといった感じです。

前走が海外レースの馬は国内最後のレースを参照します。そのため、海外馬は検証から除外します。

対象レース

対象とするレースを次のように定めます。

  • 期間:2015〜2020年
  • クラス:重賞
  • コース:芝
  • 距離:1400m以上
  • 出走頭数:15頭以上
  • 除外:3着以内に同着があるレース

※距離を1400m以上としている理由はこちらをご覧下さい。

※出走頭数を15頭以上としている理由はこちらをご覧下さい。

この条件で1〜8番人気における脚質ごとの枠順別回収率を算出したので、結果を見てみましょう。

逃げ

1〜4枠の回収率が非常に高く、5〜8枠の回収率が非常に低いという、かなり極端な傾向となっています。

先行

1〜3枠の回収率が高く、4〜8枠の回収率が低いという傾向になっています。逃げほど極端ではないですが、内枠の回収率が高いのは同じですね。

差し先団

5〜8枠の回収率が若干高くなっています。ただし、内枠の回収率も悪くはないです。

差し後方

差し先団と同様、5〜8枠の回収率が高くなっています。特に、7・8枠の回収率が高いですね。内枠の回収率も並程度はあるので、差し後方自体の単勝回収率が102.1%と非常に高くなっています。

追込

母数が少ないせいで傾向が読み取れないですね。出走頭数を13頭以上まで拡大してみましょう。

3〜5枠の回収率が安定して高いことが分かります。逆に、1・8枠の回収率は低くなっています。

一覧表

以上の統計データを一覧表にしました。

逃げ・先行は内枠、差し先団・差し後方は外枠の回収率が高いという傾向がはっきりと分かりますね。以上の統計データから、私が競馬予想に使っている予想ツール「条件評価」では、次の表の通りに印を付けています。

なぜこのような結果になるのか

では、なぜ内枠の逃げ・先行馬と外枠の差し馬が強いのでしょうか。ここからは推測になりますが、おそらく内枠の逃げ・先行馬と外枠の差し馬はゴール前の直線で伸びやすいポジションを取りやすいからだと考えられます。

例えば、スタート直後の隊列を考えてみましょう。

内枠の逃げ・先行馬(①②③)は先頭集団を確保することができます。しかし、外枠の逃げ・先行馬(⑤⑥)は内ラチまでの距離が遠いので、内枠の逃げ・先行馬(①②③)の斜め後ろに付ける形になります。たまに外枠から飛び出して逃げる馬を見ますが、序盤で脚を使えば当然直線では伸びません。

また、内枠の差し馬(④⑦⑩)は内ラチ沿いを走り、外枠の差し馬(⑧⑨⑪)はその外に付けます。

直線コースに入った時、このような形になります。伸びやすい位置にいるのは、内枠の逃げ・先行馬(①②③)と外枠の差し馬(⑧⑨⑪)です。①②③は距離的ロスが少なく、前が空いているので簡単に抜け出すことができます。⑧⑨⑪は芝の状態が良い外側を走ることができる上に、前が空いているので一気に抜き去ることができます。

それに対して、外枠の逃げ・先行馬(⑤⑥)は微妙な位置にいます。少なくとも⑥は前が空いていますが、隊列の外を走って最後のスピード勝負という差し馬の適正が求められてしまうので、末脚に自信のない逃げ・先行にとってこの位置はあまり良くないですね。

内枠の差し馬が伸びない理由は一目で分かりますね。前が壁になるので、抜け出すのが難しいからです。この状況を回避するには、道中で隙を見つけて内ラチを離れて、第4コーナーで外に持ち出すしかありません。

まとめ

・脚質「逃げ」は1〜4枠の回収率が高い。

・脚質「先行」は1〜3枠の回収率が高い。

・脚質「差し先団」は5〜8枠の回収率が高い。

・脚質「差し後方」は5〜8枠の回収率が高く、特に7〜8枠の回収率が高い。

・脚質「追込」は3〜5枠の回収率が高い。

1〜4枠の逃げ・先行、5〜8枠の差し先団・差し後方に絞って単勝を買い続けた場合、回収率はなんと105.5%!こんなに効果的な競馬予想方法は他にないと思います・・・。