条件評価について

このページでは、私の競馬予想ツールの1つ「条件評価」の見方について解説します。

次の表は2020年6月の安田記念における条件評価です。

表①

表②

表③

条件評価では、騎手や脚質などの情報を凝縮し、一目で分かるようにしています。そして、各項目についてポイント化し、合計ポイントによって最終的な評価を決めています。

まずは表①から解説します。

表①

馬齢・性別/月別馬齢評価

突然ですが、有馬記念って妙に3歳馬が強いですよね?2019年は2着がサートゥルナーリア(牡3)、3着がワールドプレミア(牡3)でした。また、2018年はブラストワンピース(牡3)、2016年はサトノダイヤモンド(牡3)が勝利しました。

これは偶然ではなく、統計的に11・12月は3歳馬の回収率が高いです。おそらく、11・12月の3歳馬は体が古馬に近い状態まで成長しているにもかかわらず、古馬より斤量が2.0kg軽いからでしょう。

逆に言えば、10月以前に3歳馬が古馬と対決しても勝てないので、回収率が低くなります。そのため、⑬シュネルマイスター(牡3)の月別馬齢評価は「×」となっています。

このように、レースの開催月と馬齢に関する統計データを基に、プラス評価なら○、マイナス評価なら×と表示します。

騎手/前走騎手

前走と騎手が違う場合のみ、前走騎手を表示しています。前走と騎手が違うと勝率が下がるのは有名な話ですが、実は回収率には影響しません。皆そのことを考慮して予想しているからですね。

重要なのは、誰から誰に乗り替わったかだと思います。若手騎手からベテラン騎手に乗り替わった場合には激走に注意しなければいけませんし、逆にベテラン騎手から若手騎手に乗り替わった場合には過剰人気になっている場合があります。

特に、ルメール騎手には要注意です。 彼が非常に腕が立つ騎手なのは言うまでもなく、彼が騎乗した馬は高いパフォーマンスを見せることが多いです。そのため、ルメール騎手から別の騎手に乗り替わった場合には、その馬の評価を下げることにしています。

斤量/前走斤量差

斤量が競馬予想に与える影響は大きいですが、特に回収率の高い斤量というものはありません。皆そのことを考慮して予想しているからですね。

しかし、前走との斤量の差によって、回収率が変わることが分かっています。具体的に言うと、斤量が2.0以上変わった馬の回収率は特に高くなるようです。

前走体重

馬体重と回収率の関連性は特にありませんが、気になる人もいると思うので、一応表示しています。

ちなみに、私は馬体重増減が発表される前に予想を済ませてしまいます。なぜなら、馬体重増減は出走1時間前に発表されるため、それを待っていると予想の公開が遅れてしまうからです。

一応馬体重増減別の回収率を調べてみたところ、+10kg以上だと回収率が若干高くなるようです。

調教

私は競馬歴が浅く、調教については良く分からないので、調教タイム理論というサイトの情報を参考にしています。こちらのサイトでは、重賞レースの出走馬の調教情報と、調子の良し悪しを無料で掲載しています。

このサイトで調子↗︎と判定された馬は、本当に良く来ますね。実際に調子↗︎と判定されたシュネルマイスターは3着に入りました。

信頼指数

私が考案した1番人気信頼指数のことです。指数が2以上なら連対可能性が高いことを表しています。

しかし、この指数は私が競馬を始めて2ヶ月目に考案したもので、今考えると計算方法に疑問が生じるので、時間があるときに見直そうと思います。

不良馬場適正

過去に不良馬場で好走した馬は高評価とし、逆に不良馬場のとき人気より着順が低かった馬は低評価としています。具体的には、各馬の過去1年間のレースのうち、直近6レースを抜き出した上で、次のようにポイント化しています。

  • 馬場状態が「重」「不良」の時、3着以内に入った → +2
  • 馬場状態が「重」「不良」の時、着順が人気より3つ以上低かった → -2
  • 馬場状態が「稍重」の時、3着以内に入った → +1
  • 馬場状態が「稍重」の時、着順が人気より3つ低かった → -1

そして、合計ポイントが2以上なら不良馬場適正を◎、1なら○、-1以下なら×と判定しています。ただし、良馬場で開催されるときは、不良馬場適正を評価に入れないので空欄にしています。

表②

脚質

2枚目の解説に移ります。

脚質は基本的に前走の出走頭数と第3コーナー通過順から、次の表に基づいて判定しています。

ただし、前走だけで脚質を判定すると、出遅れた馬は高確率で「追込」と判定されてしまうので、前走だけレース展開が違った場合には2走前の脚質を参照するようにしています。

  • 例①
  • 前走:逃げ
  • 2走前:先行
  • 3走前:先行
  • → 脚質「逃げ」
  • ※基本的には前走の脚質を採用する。
  • 例②
  • 前走:追込
  • 2走前:逃げ
  • 3走前:逃げ
  • → 脚質「逃げ」
  • ※前走だけ脚質が違うので、2走前の脚質を採用する。

枠順/脚質枠順

芝重賞レースにおいて、脚質と枠順には深い関連性があります。具体的には、内枠の逃げ・先行馬は回収率が高いことが分かっています。おそらく、内枠だと楽に前のポジションを取りやすく、距離的ロスも少ないので逃げ粘れるからだと思われます。

また、外枠の差し馬も回収率が高いことが分かっています。おそらく、外枠だとゴール前の直線コースで外に持ち出すことになるため、差し切り勝ちしやすいからだと思われます。逆に、内枠だと馬群に包まれやすく、直線で前が壁になってしまうので勝てないのだと思われます。

脚質枠順の欄では、統計データに基づいて、脚質と枠順の組み合わせの良し悪しを評価しています。

脚質競馬場

競馬場ごとに強い脚質というものも存在します。

例えば、東京・中京競馬場は差し後方・追込の回収率が高いです。これはおそらくゴール前の直線が長いため、後ろから来る馬が届きやすいからでしょう。

逆に、中山・阪神競馬場は逃げ・先行の回収率が高いです。これはおそらくゴール前の直線が短いため、先行した馬が押し切る展開が多いからですね。

安田記念は東京競馬場で開催されたので、逃げ・先行は×、差し後方・追込は○と表示しています。

前走脚質枠順

先程、逃げ・先行馬は内枠のとき回収率が高く、差し馬は外枠のとき回収率が高いと述べました。逆に言えば、逃げ・先行馬は外枠とき回収率が低く、差し馬は内枠のとき回収率が低いということです。

それを踏まえて、一つ問題を出します。次の2頭の馬のうち、強いのはどちらでしょう?

  • 馬① → 脚質「逃げ」、前走1着、前走1枠
  • 馬② → 脚質「逃げ」、前走1着、前走8枠

馬①は前走1枠を活かし、楽にハナを取って勝利しました。一方で、馬②は前走8枠という逃げ馬にとって不利な枠順だったにもかかわらず、直線でも垂れずに勝利しました。 よって、不利を跳ね返した馬②の方が強いと判断できます。

つまり、逃げ・先行馬が前走外枠だった時と、差し馬が前走内枠だったとき、回収率が高くなるということです。前走脚質枠順の欄では、統計データに基づいて、脚質と前走枠順の組み合わせの良し悪しを評価しています。

距離変更

前走から距離を変えた馬は勝率が落ちると言われていますが、調べてみると距離短縮が勝率・回収率ともに高くなっています。優劣を決めるならこんな感じです。

  • 【勝率】距離短縮 > 同距離 > 距離延長
  • 【回収率】距離短縮 > 同距離 = 距離延長

それと、400m以上の距離延長はむしろ回収率が高くなることも分かっています。これはおそらく、大幅な距離延長を不安視する人が多い影響で、オッズが上がりすぎてしまうからだと思われます。

表③

レース間隔

最近は外厩が発達しているため、長期休養明けの馬でもしっかりと調教を受けてからレースに臨むことができるようになったため、大して勝率は落ちないようです。実際に安田記念を制したのも、中30週(6ヶ月)の⑪ダノンキングリーでした。

前走クラス

前走クラスというのも競馬予想において重要な要素です。例えば、前走3勝クラスやOPからいきなり古馬GⅠに挑戦してくるような馬は回収率が低めです。やはり古馬GⅠで通用するのは、前走がGⅠ・GⅡの馬なのです。

逆に、GⅠで負けてGⅢに参戦してくる馬の回収率は低いということも分かっています。

前走着順/人気

前走で1番人気にもかかわらず7着以下に大敗した馬の単勝回収率は160%を超えることが分かっています。なぜなら、前走で1番人気に推されるほどの実力があったが、何らかの不利を受けて負けてしまった馬に対し、単に実力がなかったからと理由付けする人が多い影響で、オッズが上がり過ぎてしまうからです。

これはほんの一例で、前走の着順や人気が回収率に与える影響は存在します。

前走着差/不利

前走着差も重要なポイントとなります。例えば、次の2頭の馬のうち、強いのはどちらでしょう?

  • 馬① → 前走2着 着差0.0
  • 馬② → 前走2着 着差0.5

正解はもちろん馬①です。着差0.0というのは勝ち馬とほぼ同時にゴールインしたことを表しているため、勝ち馬と同等の実力があると推測できるからです。

前走着差が小さいほど回収率が高いことが分かっています。これを利用すれば、前走着差を軽視している予想家に差をつけることができます。

ポイント

以上の項目をポイント化し、合計ポイントの大きい順に◎○▲△×と印を付けたものが条件評価となります。

条件評価は統計上回収率が高い馬を探すことが狙いです。しかし、条件評価が低くても、実力で不利を跳ね返す馬もいます。そこで、条件評価に加えて、スピード評価を使って予想しています。